『ドラマ 笑うセールスマン』 実写の視聴率はダウンしまくりだった・・・


1999年6月から9月まで笑うセールスマンの実写化が放送されました。喪黒福造は伊東四朗が演じ、平均視聴率は8.4%でした。第1話の視聴率は14%といいスタートでした。しかし、だんだん視聴率は低下して6%にまでなってしまい10話で最終回になってしまったのです!
やはりドラマよりもアニメの方が、インパクトが強かったかもしれませんね!

生きていれば心の隙間はある

心の隙間は生きていたら誰にもあります。格差社会が続く低所得者が心の隙間だらけだと思っていましたが、高所得者も心の隙間があると某週刊誌の記事に書いていました。まず、高齢者の場合だと子供が大学を卒業して、子育て終了となります。老後の楽しみがなければ、心の隙間が出来ます。そういう高齢者に限って認知症になりやすいというデータもあるので、お子さんがいる人は、子育てが終わった後に何をしたいか考えながら生活するといいでしょう。子供の頃に満たされないものを大人になって取り戻そうとする人もいれば、家族も家もあるサラリーマンが週刊誌の記事を読んで安全なアバンチュールを楽しむ人も!

安全なアバンチュールについては、ドラマとアニメのどちらでも放送されていましたが、別人格になってアバンチュールを楽しむという話でした。喪黒福造はいい方法で幸せなサラリーマンの心の隙間を埋めたかもしれませんが、同時に家族の幸せを奪うという結末・・・幸せって何なんでしょうね?



真面目に生きてきた人ほど爆発したら怖い

大人しい人がキレたら何をするか分からないとマスコミが騒いでいます。大人しい人がブチギレたら加減を知らないのです。真面目に生きていた元教師の老人は喪黒福造によって変質者に改造されてしまい、ずっと真面目に生きてきたせいか果てしないほど元気な恥知らずになっていたのです。



今仁見手郎の秘密復讐計画表というタイトルの話がありました。喪黒腹造のお客様になる今仁見手郎は内気で大人しい少年でいじめられてばかり。しかし、今仁見手郎はやられたら手帳にメモをして復讐をする少年だったのです。近所のガキ大将から闘犬まで今仁見手郎をいじめていたので、復讐されてから今仁見手郎に近寄らなくなりました。彼に復讐された人は、危険人物になってしまったのです。大人しい人がキレたら何をするか分からないというのかこういうことかもしれません。

大人しい、目立たない、人気者でないというのが今仁見手郎の人物像だけでなくコミュニケーション能力に不自由さも感じさせるサイコパスです。喪黒福造の「ドーン!!!」で今仁見手郎は犯罪者にならずに済みましたが、喪黒福造に喧嘩を売ったのが間違いだったのです!



喪黒福造は実写ドラマorアニメどっちがいい?

好みの問題です。でも、俺はアニメ、漫画の方が好きです。実写は実写でリアリティがあるけど、原作の良さを壊してるんでじゃないかと思う話もあった。魔の素にバーテンダーの女がいることは新鮮だったけど、それよりも魔の素の実写というのもウケた!
ボロボロになった心をリフレッシュするために、喪黒腹造に頼む人もいれば冒険をするために心を満たす人もいます。人間の欲望は計りしれない恐ろしいものです。ブラック企業の労働者が自由を求めますが、正規雇用という立場を捨てることが出来ずに過労で倒れ、労災も退職金も認められずに自己責任にされる例もあれば、非正規雇用という立場で未来に希望が見えず日々の生活に疲れ果ててしまい自殺をする人が増える日本。

安全という保証もなく全てが自己責任になってしまうため、心の隙間は広がる人は今後も増えていくことでしょう!


終わりに

実写ドラマ・笑うセールスマンより原作の方が面白いというのが個人的な感想です。笑うセールスマンのパチンコ・パチスロ台も発売されていますが、本当に恐怖しか感じられない。心の隙間、欲望、人間の哀れな姿から満たされていい結末になる話まである笑うセールスマンですが、辛い現実を乗り越えないといけません。人間のスキルは日々、進歩しています。そのせいで100満点で100点だったのが今では60点になったり、それなりのスキルがあっても非正規雇用なのですから不安を抱える人はこれからも増えることでしょう。

Writing by:店員A


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