『去年の冬、きみと別れ』映画館中が騙された。

こんにちは、店員Bです(*^_^*)
観てきました!
去年の冬、きみと別れ
久々に映画館へ行きましたねー。
サスペンス大好物な私は『去年の冬、きみと別れ』のCMを見ただけで観に行かなくちゃ!
と思いましたね(*^_^*)

いやー観にいって本当よかったです!
最近公開の映画でここまで良かった映画は久々でした。

『去年の冬、きみと別れ』は、
日本のサスペンス映画も捨てたもんじゃない。

そう思わせてくれましたね。

あらすじをざざざっと書きますね。

まず、はじまり。
ある日天才カメラマン木原坂雄大(斎藤工)の自宅で
撮影中火事が発生します。

撮影のモデルをしていた盲目の女性、
吉岡亜希子(土村芳)も火事に巻き込まれる。
しかし、雄大は燃え盛る炎の中、
吉岡を助けず、シャッターを切り続けた。
雄大は殺人罪で捕まるも、
雄大の姉である木原坂朱里(浅見れいな)と
朱里の雇った弁護士により、殺人罪を免れる。

ここから第二章から映画がはじまりました。

あれから数年

最愛の恋人松田百合子(山本美月)との結婚を控えていた
フリーライターの耶雲恭介(岩田剛典)は、カメラマン木原坂雄大の火災事件に関しての記事を持ち込み、書籍化を希望し編集者の元へ。
また、耶雲は雄大が吉岡の燃える姿を撮影した写真が存在するという噂を耳にしたことも伝える。

ベテラン編集者である小林良樹(北村一輝)は、耶雲の持ち込んだ記事に関して否定的であったが、編集長は乗り気であったため、耶雲は書籍化に向けて取材を行うことに。
耶雲は雄大に取材を申し込み、雄大はすんなりと了承する。
熱心に雄大を取材する耶雲。

耶雲は雄大の友人や関わった人々にも取材をします。
そんな中明らかになっていく雄大の人柄。
幼い頃雄大の父は雄大と姉の朱里に虐待を行っていた。
更にある日その父は惨殺され、
雄大と朱里も腹部に傷を負い入院してしまうという事件も。
さらに、入院中、
雄大と朱里をお見舞いに行った友人は、
父が死んだあとだというのにも関わらず、
雄大と朱里が恋人のように接し合っている姿を目にしたという。

耶雲はその話を聞き、
雄大と朱里が自身の父を殺害したのではないか。
と疑う。

またさらに、雄大は他人のものを欲しがる癖があり、
友人の恋人をよく寝取っていたことや、
モデルを監禁し、撮影をしていたことなど
雄大の人柄が明らかになっていく。

その話を記事にし、新たに編集者小林と編集長の元へ。
しかし編集者の小林は「確信がない情報は使えない」と否定。
耶雲はその事件の話をはっきりさせるため取材を続けることに。

耶雲の私生活は毎日が
木原坂雄大の事件を追いかける日々。
そのため恋人の百合子との距離は
日に日に離れて行きます。

それを察した雄大は、耶雲の恋人、百合子に目を付けます。

耶雲はそうとは知らず、
相変わらず取材をし、編集者の元へ。
編集者の小林に「次は雄大の姉の朱里へ取材をする」と宣言します。

朱里は海外で仕事をしているため、
日本にいる期間が短く、
取材が出来る時間が限られていました。

そんな中、小林は、
「耶雲恭介について調べろ」と部下に依頼をする。
そして小林はてなぜか雄大の姉、
朱里の日本の家へ。

実は小林は朱里の恋人でした。
小林は朱里に「耶雲に注意しろ」と話すも、
朱里は頑なに「取材を受けたい」と言う。

朱里は自ら耶雲に会いに行き、取材を受けました。

一方雄大は耶雲の恋人百合子に接触。
百合子に「モデルをしないか」と誘う。

そして百合子は3日間音信不通の行方不明に。

耶雲は「雄大だ。」と確信し、雄大の元へ。
雄大は家に入れてくれず、
百合子の写真だけを見せびらかし、耶雲を追い払う。

耶雲は警察に百合子の救出を頼むも、
百合子は「自分の意志でここにいる」
というため、救出ができず・・・。

耶雲は小林に百合子が
監禁されたことを伝えます。
耶雲からその話を聞き、
耶雲と離れた後、朱里に急いで電話し、
「雄大の病気がはじまった」
と伝える。
しかし、朱里の電話は留守番電話に・・・。

そしてついに、またしても、雄大の家から炎が・・・。
耶雲とかけつけた小林の二人が雄大の家へ。
するとそこには、
燃え盛る炎の中変わり果てた
百合子の姿とそれを撮影する雄大の姿があった。
百合子の名前を叫び助けようとする耶雲、
写真を撮り続ける雄大、
小林は二人を止め、非難させました。
結局、百合子は無残にも丸焦げの死体となり、
雄大は刑務所入りに。
雄大は以前のように姉の朱里との面会を弁護士に頼むが、
朱里は「今会える精神状態ではない、連絡もメールで取っている」という。
最愛の姉と会えず、不安や不満が募る雄大。
そして、耶雲は恋人を代償に、本を書きあげたのでした。
これがあらすじです。
しかし、このあらすじは真実ではありません。
一件完結しているあらすじに見えます。そこがまたすごい。
自分で書いていてこれで完結してしまってる話やん・・・。
と改めてビックリしました。

真実がわかるのは小林の部下が
「耶雲恭介」が架空の人物だったということを
衝きとめてからのこと。


耶雲恭介とは偽名であり、本名は「中園恭介」
小林は以前中園が勤めていた出版社を訪れます。





そこで明らかになった中園の過去。







中園はその出版社で英語の本を翻訳編集していました。
あまり人気のなかったその本。

その本を図書館で手に取ってくれたのが
吉岡亜希子でした。

盲目の吉岡は、
点字に編集された
中園の本を図書館で読んでおり、
ずっとそれを眺める中園。



何日かして、
すべて読みあげた吉岡は感動し、涙をこぼしました。
その姿を見て中園は「おもしろかったですか?」と嬉しそうに問い、
自分が英語翻訳の編集をしたことを吉岡に伝えます。
吉岡は「この本を作ってくれてありがとう」と中園に感謝の意を示します。





そこから、二人は恋人関係になりました。

小林が訪れた出版社にも二人の写真が・・・。





しかし、出版社で働く夫婦からの話を聞くと、
吉岡が事故に合い、手首をねん挫したことで、
中園の様子に異変がおこったといいます。



小林は出版社に訪れた後、
中園恭介の家を訪れます。
そこにはおびただしい数の
木原坂雄大と木原坂朱里の写真。

そして小林良樹の写真が壁に貼られていました。



驚く小林。
小林は部屋に置いてあった一冊の白い本を手にします。



そこには中園恭介の書きたかった真実が記されていました。





中園は吉岡の事故後、吉岡を失うことに恐怖し、仕事にも行かず、毎日毎日、吉岡に気付かれないように後ろをついて歩くようになってしまいました。

しかし吉岡はそれに気付いており、中園の行動に酷く傷つきます。

目が見えない事で、何もできないと思われていることが吉岡に、とってはとても傷つくことだったのです。

変わってしまった中園に、吉岡は手紙で別れを告げます。
しかし別れた後も二人の間には愛がありました。

吉岡を無くし、空っぽになってしまった中園。
そんな中園は職場のテレビで流れたニュースで、吉岡亜希子が火事で亡くなったことを知ります。



中園は吉岡が亡くなった理由を知りたい。
と思い、真相を知るべく、
上記のあらすじで記載した、
雄大の友人や周囲の人何十人もの元へ行き、話を聞きました。
つまり、時間軸で言うと、あの取材は
編集者の小林のところへ行く前の話だったのです。

その取材の中で、
幼い頃に木原坂姉弟の父が
惨殺された事件の真相も
あきらかになったのです。

それは、当時朱里に頼まれ、
小林が共犯となり、
父を惨殺したということが明らかになりました。

そして、調べて行く内に中園は
雄大の姉、朱里と接触することに成功。
朱里は恭介を家に誘い、
恭介に謎の赤い錠剤を飲ませ、

私を抱けば真実を教えてあげる

と、恭介を誘い、恭介は朱里を抱いてしまいます。
朱里は約束通り、恭介に真実を語るのでした。



木原坂雄大は長い間
良い写真を撮ることができておらず、
街でモデルを探しているところに、
たまたま目に入ったのが
吉岡亜希子だったのです。

雄大は何度も吉岡にモデルを頼むのですが、
吉岡は拒否。
そこで朱里は雄大のために
吉岡亜希子を誘拐することにしたのです。

朱里は自分の言うことを何でも聞く小林と共に誘拐を実行。

誘拐後、吉岡は監禁され、撮影を強要されるも、
言うことを聞かず、
泣きわめくだけだったのです。

その姿を見て朱里は吉岡亜希子の燃えている姿を
撮影することを思い付きます。

朱里は笑いながら火のついたロウソクを技と吉岡の近くに落とし、
盲目の吉岡は逃げることもできず、
朱里は雄大に写真を撮らせたのです。

そしてその現場には小林良樹も・・・。



それが朱里から聞かされた真実でした。
真実を聞き絶望する中園の前で
朱里はその時、雄大に撮らせた写真を中園に見せ、

「雄大が興奮して上手く撮れなかったの」

と炎だけが写る写真を見せ、笑いながら
それをライターで燃やしてしまいました。

これで証拠写真は無くなってしまいました。



こうして、中園は復讐を決意します。
その復讐計画。
それは自分が
「耶雲恭介」という化け物になることでした。



耶雲となった中園。

耶雲はまず、
自分に「恋人」という存在を作ります。
つまり、百合子は偽物の恋人だったのです。

百合子とはネットの「自殺サイト」で知り合い、
計画を提案すると、
「どうせ死ぬんだし」と、
提案に乗ります。

そして耶雲の恋人を演じる百合子。
雄大が人のモノを欲しがるという特性を利用し、
見事、雄大は百合子のもとへ。

そして、一方でその間、耶雲は朱里と接触。
そうです。小林が朱里に注意したのに、注意を聞かず
会いに行った時のことです。

耶雲は朱里を監禁。

そして・・・
あの事件が起こります。

百合子が丸焦げになってしまうあの事件。
実はあれにも仕掛けがありました。

百合子は自分の意志で雄大の元に監禁されていました。
そして、雄大の家が火事になった当日。
雄大が少し家を離れ外出している間に、
耶雲は監禁していた朱里を雄大の家へ。
雄大はガソリンを撒き、
朱里にもガソリンを掛けます。
そして百合子の着ていた衣装を朱里に着せ、
婚約指輪なども朱里に。

そして百合子は逃げ、雄大は朱里に火を点けたのです。

つまり、雄大が帰ってきて、
一生懸命撮っていた写真に写る燃えた
女は最愛の姉、朱里。
そして朱里を愛していた小林もそれを見ていたのです。

その真実を知り、小林も雄大も呆然。
小林は中園に
「お前は化け物だ」
と言いました。

中園は小林を置いて、自宅を後にし、
百合子に会いに行きます。

百合子に報酬と偽造パスポートを渡し、
さよならを告げます。
百合子は「途中から本気だった」
と言いますが、中園は何も言わず、車で去ります。

ここでなぜ、この映画が
『去年の冬、きみと別れ』
という題名だったのかがようやくわかります。

回想シーンに入り、吉岡が死んだ直後の時間軸に

季節は真冬。

中園は夏に吉岡と一緒に行った思い出の海で
吉岡がくれた別れの手紙を手にし、一人佇んでいました。
中園は吉岡と別れたあとも吉岡と同じく吉岡亜希子を愛していました。
しかし、
中園はその日、吉岡がくれた別れの手紙を燃やし、
心も吉岡亜希子と別れ、
中園恭介は耶雲恭介という化け物になったのです。

こうして中園恭介の復讐は終わりました。

壮大なネタバレをいたしましたが、
長々と書いてしまい申し訳ございません。

でも本当面白かったです。

もう一回観に行こうかな!!と思うくらい\(^o^)/


斎藤工さんや北村一輝さんの演技力すごすぎて
本当よかったです!
役者さんの力もすごいから
この作品がこんなにもクオリティが高いんだなと思いました。
是非皆さん観に行ってみてください(●^o^●)

Writing by:店員B

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