『嫌われ松子の一生』 どうしたら上手く生きていけるかなと考えさせられました。

こんにちは店員Bです(*^_^*)
今回お話しさせていただくのは『嫌われ松子の一生』
皆さんタイトルを聞いたことがあるかと思います。

私はこの映画を見たかったのは、
うーん・・・
自分が世間から嫌われている気がしたからかもしれません。
当時の私は、中・高生だったのですが、自分の生き方とか生きる意味とか存在価値に悩んでいました。

そんなときこのタイトルに惹かれたんです。

ただなんとなくいつか嫌われる日が来るのが怖かった私は、この映画を見たくなりました。

出演されている方達も、中谷美紀、瑛太、柄本明、市川実日子、香川照之、伊勢谷友介、
BONNIE PINK、ゴリ、柴咲コウ、宮藤官九郎、劇団ひとり、谷原章介、武田真治、竹山隆範、角野卓造などなど、豪華なメンバー。
一人一人の個性も強く、印象に残るキャラクターばかりでした。
主人公の松子(中谷美紀)の人生を見ているとこんなに頑張っても
上手くいかなすぎて辛いんですよ。

松子はただ「一人ぼっちになるのが嫌だった 愛されたかった」

たったそれだけの願いが叶わないことが、なんだかとても悲しくて辛かったです。
愛されるために愛されようと必死に努力する彼女。
愛されるためなら、一人ぼっちにならないためなら、なんだってしていた彼女。

それがからまわってからまわって、からまわって・・・。
上手くいかない。

彼女の人生に、涙が出ました。

この映画のブログを書くにあたり、私は再度、『嫌われ松子の一生』を見返し、また考えさせられましたね。
この映画は心にグサリと刺さる言葉が沢山あります。


「幸福な人生を送れるのはほんの一握り。だから、そうじゃないその他の大勢は悲しいため息をつくか惨めに酔い潰れるか、さっさと人生を終わらせるか笑って誤魔化すか、開き直って犯罪に走り、片平なぎさに追い詰められるか、どっちにしてもお先真っ暗で・・・」

この冒頭の言葉にすでに人生を考えさせられるなーと思いましたね。
私自身の人生も「そうじゃないその他の大勢」に入っているなーと思いました。

悲しいため息をつき、惨めに酔い潰れ、笑って誤魔化す人生。

それが自分の人生のような気がして、冒頭からグサリと心に刺さりました。

私は松子と同じように
「誰かに必要とされる存在でいたい」といった想いが強く、よく人に尽くしてしまい、好かれたかった人に最終的に嫌われることがよくありました。その度に、傷つき私の努力は無駄だった。
「あれだけのことをしてあげたのに!!」と思うことが多々ありました。

そして、最近とても仲の良かった友人に「お前は私が必要かもしれないけど、私はお前を必要としていない」と言われたんですよね。

それを言われた時になんか吹っ切れたんです。
「あーもういいや人に尽くすのはやめよう、尽くすとしても後悔しない程度にしよう」って思いました。

それから私は一人でいることも多くなり、人とベッタリすることもなくなりました。

人からどう思われるかを一番に考えていたところを、自分がどうしたいかを一番に考えるようになりました。

私の話になってしまっていますが、松子も実は最終的に人といることをやめ、一人になります。
「もう誰も信じない、もう誰も愛さない、もう誰も自分の人生に立ちいらせない」
そう思うようになった松子。
そして松子は死んでしまいます。
『嫌われ松子の一生』は松子が死んでからの話です。

松子は死んだ後、松子を探しに様々な人が訪れます。

なんだかこの映画を見ていると、「人の価値って死んでからわかるのかな」と思ってしまいました。

そして「自分が死んだ後、どれくらいの人が 私のところに訪れてくれるのだろう」と考えました。

『嫌われ松子の一生』とても深く、とても色々なことを考えさせられる映画です。
是非一度観てみて下さい。

Writing by:店員B

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