2017年12月8日に『ちょっと今から仕事やめてくる』のDVDが発売されました。レンタルも開始されています。DVDを買うことはなかったけど、レンタルビデオ店で借りて改めて見たら精神崩壊するなと思ったら「ちょっと今から仕事やめてくる」ってぐらいの気持ちになる方がいいと思えた。
会社を辞めても死にません!
『ちょっと今から仕事をやめてくる』に登場する青山が働くブラック企業は、朝礼で「遅刻は罰金」「有給はいらない」「上司の指示は神の指示」など社訓を言わさせる立派なブラック企業です。残業は毎月150時間。パワハラ部長の激しいノルマと暴行で部下を支配する会社で仕事するなんて俺には無理だ!
自殺を試みるほど追い込まれるなら退職したほうがいいでしょう。会社を辞めても死にません!
日本は法治国家です。極端な話、会社を辞めた人間の家に来て仕事をしろと命令することは出来ませんし、会社を辞めてしつこく家に来るなら警察に電話したらいいだけです。ブラック企業の場合だと労働者は使い捨てとして考えているので、辞めた人間を追うということは滅多にいませんけどね!
正社員という肩書は大事ですが・・・
ブラック企業とはいえ正規雇用で働いていることで社会的信用は全然違います。非正規雇用でもフルタイムで働くと社会保険、厚生年金に加入する義務があります。正社員なら尚更です。しかし、正規雇用で働いていても手取りにしたら社会保険、厚生年金に加入しているフルタイム非正規雇用の人の方が給料がいい例もあります。でも、社会的信用は正社員の方があるため、ブラック企業だと解っていても社会的信用を守るために退職出来ないのでしょう!何のための正社員か分かったもんじゃありません!
「なんでそんなに正社員にこだわるんや?」
「それは、安定してるし、転職だって厳しいし、結婚もできないし・・・」
「自殺しようとしてたんやで。心配する順番がおかしないか?」
自殺しようとしていた人が、転職や結婚などの不安を口にするのは変な話です。
ブラック企業で過剰労働に追い込まれると思考回路がややこしくなります。ブラック企業は労働者を使い捨てとして思ってないので、これ以上無理だと思ったら辞めてやりなさい!
「地震で電車が止まったから出勤出来ません」と、会社に連絡したら根性で来いと怒鳴られたというネットニュースを見たことがありました。電車で閉じ込められている状態なのに電車の扉を破壊して出勤したら会社が鉄道会社に弁償するのかと疑問が出ましたが、そういう会社は従業員の安全を優先しないということなので辞めてやりなさい!
の従業員は使い捨てという感覚ですよ。
ブラック企業はお互いを監視し合う
北朝鮮の収容所で育った子供が受ける教育は、お互いを監視するという教育です。子供の教育に子供同士が持ち物検査をして、国語では「誰がトウモロコシを盗んだ」という文章を書くという内容であるため、常に誰かを監視するという教育です。日本はそうではありませんが、ブラック企業になるとお互いを監視するのです!仕事が辛いみたいなことを言って上の耳に入ると叱責、謝罪しても誠意が感じられないと叱責を受け、この会社(ブラック企業)で働いていることは素晴らしいとマインドコントロール!
仕事が辛いと弱音を吐いた部下を叱責する上司は、自分に酔っている人もいるので、勘違いもいいとこです。
ブラック企業はサービス残業が必須です。定時になるとタイムカードを押してからサービス残業になります。バブルの頃はアフターファイブに同僚と飲みに行くのが嫌だと言ってる人がいましたが、ブラック企業ではアフターファイブは会社でサービス残業になります。仕事が忙しい、上司1人では大変だからサービス残業をしてでも手伝ってあげる人もいますが、そういう気持ちになってサービス残業に取り組む部下がいるということは、その上司の人柄がいいということかもしれません。それか睨まれないようにサービス残業を手伝っているのかもしれません。
サービス残業をしない人は悪と看做す企業も存在します。それは日本が監視社会だからということです。日本は資本主義ですが、終戦まで社会主義国家であったこともあり、その色がまだ抜けていないということになるかもしれませんね!
日本人は怠け者?!
世論調査や人材コンサルティングを手掛ける米ギャラップが世界各国の企業を対象に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかないことが分かった。米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位クラスだった。(日経新聞より引用)
会社の外に出ると同僚の悪口、仕事をしたくない話をしている人が多いです。本音を言うと日本の労働者は会社のためではなく生活のために仕事をしているということになります。会社内で生活のために仕事をしているなんて言うと問題視されるかもしれません。ブラック企業の場合だと退職に追い込まれる可能性があるでしょう。『ちょっと今から仕事やめてくる』では土下座をさせられるシーンがありましたが、ブラック企業で会社のためではなく生活のために仕事をしてると発言すると全員の前で土下座させられることもあり得るかもしれませんね!
就業時間内の業務で怪我をしたら労災が出ます。ブラック企業はそうではありません。自己責任扱いになりますので、そういうことがあれば、恐れずに労働局に報告しましょう!そんな会社辞めてやりなさい!
ブラック企業で仕事してると思えば定期的にハローワークに行け!
ブラック企業だと思ったらハローワークに行って、雇用保険の履歴を定期的に調べて貰うだけでもした方がいいです。その時に理由を聞かれますが、労働局の相談窓口案内を教えてくれることがあります。ハローワークが、雇用保険の履歴を照会してほしいと訪ねて来る労働者に労働局の相談窓口を案内したら、ブラック企業だから相談するか退職しろと遠まわしに言ってるようなものです。
労働局以外にNPO法人POSSEでも相談することが可能です。NPO法人POSSEの場合だとメール相談も可能なので、時間がない人にはおすすめできます。
ハローワークか?求人誌か?
基本的に年齢制限の求人はアウトになります。求人誌を読んでいて「30代、40代が活躍中」みたいなことを書いてるのを目にしたこともあると思いますが、このように書いていたら30代、40代が多い職場or年齢制限は30代~40代までという意味になります。
残業月に20時間程度ありと書いていたら20時間までは残業代は支給するけど、その時間を超えたらサービス残業という意味だったり、時給の中に残業代も含まれているという意味する会社もあるので、そういう会社はスルーすることをおすすめします。
働く意欲はあるけど、サービス残業はしたくないというのは労働者の本音ではないでしょうか?
企業面接で「タイムカード押してから残業は何時間ぐらいすればいいですか?」と質問して、面接官が激怒したらブラック、慌ててもブラック。
ハローワーク、求人誌で仕事を探してもブラック企業に出会う確立はまだまだ高い!
終わりに
『ちょっと今から仕事やめてくる』で自殺しようとしたシーンは、大人のいじめで自殺するのと同じです。正社員にこだわり、転職や結婚に悩む大人が自殺未遂なんて矛盾してますが、それほど追い込まれていたことです。ブラック企業は、労働者を使い捨てとしか見ていないので、労働者はそんな会社に愛社精神なんか持つ必要はありません。企業側が使い捨てとして見てるなら、労働者側も使い捨て企業と割り切って、必要なお金が貯まればブラック企業を辞めて失業保険を貰いながらゆっくりする時間を持つのもいいと思います。writing by:店員A
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