『パタリロ!スターダスト計画』 原作がそのまま映画化

アニメ化されたパタリロが劇場公開されたスターダスト計画。1983年7月に公開された。内容はほぼ原作通り。オープニングのRUN AWAY 美少年達(ローズボーイズ)は作者の魔夜峰央本人が歌っている。

ギャグをベースにオカルト/SFを取り組んだ作品


パタリロ!スターダスト計画』はSF色が強くパタリロで爆笑させる。馬鹿と天才は紙一重なんて言うけど、パタリロはそれを強く思わせるキャラクターだ。10歳を満たず国立マリネラ大学を卒業。卒業論文のテーマは『ゴキブリホイホイにおける茶羽根ゴキブリの生存の可能性』と日本の大学では却下されそうなテーマである。幼児期から知能の発達が凄く母・エトランジュはそれを心配していたシーンもあった。マリネラ国王ということで命を狙われことも多く、糖尿病の薬だと騙され毒物を体内に入れられ体力を弱らせてから殺害されそうになったこともあったが、MI6のバンコランはパタリロを殺害するには熱湯をかけるのが一番だと言い切っていた。それだけでなく人間ではないとまで評される生命力である。

危ない時にトイレで本を読んでいたこともあり、バンコランにその本を見せるとタイトルが「人をおちょくる50の法則」という本であったため殴られるのは当然であるが、タイトルだけで人をおちょくることが出来る本だなと思ってしまう。また、現実にこんな本が販売されていたら大ヒットするだろう!

生命力も以上なパタリロは、血液型が普通の人間とか違うRH+-ヌルα型というギャグ漫画らしい血液型で、輸血のため血液を10リットルも抜かれてしまったが、病院の食堂でステーキを6人前食べたせいか何ともなかったのだった。

犯人グループは美少年

スターダスト計画を実行したのは、国際ダイヤモンド輸出機構の人間であり、そのリーダーは、ビョルンの双子の弟のアンドレセン。スターダスト計画を実行した犯人グループは、アンドレセン筆頭に全員美少年であり、バンコラン好みとしか言えません・・・バンコランもバンコランで、マライヒに男の子になると見境ないと呆れられていたが、バンコランの好みのタイプは文系少年なんですね。だから美少年でも体育会系とかには興味がないのかもしれません。最近は、文系○女とか文学○女みたいな実写シリーズが流行ってますけど、ある意味ホント文学的なシリーズですねぇ!

スターダスト計画は、宇宙からダイヤを地球に落とすという計画ですけど、それを阻止するためにパタリロ、バンコラン、マライヒ、プラズマXが、スターダスト計画の犯人グループを追って宇宙まで行きます。

パタリロの母・エトランジュとマライヒがバンコランのことで火花を飛び散らすのは爆笑しました。バンコランは女性に興味がない美少年キラー。それならのにパタリロの母・エトランジュは別みたいなんです。エトランジュはスイスの病院で療養生活をしており、バンコランが初めてエトランジュと対面した時は「義理のお母さんだったのか・・・」と言ってしまうほど、パタリロに全然似ていません。そのため、バンコランはエトランジュに「パタリロの実のお母さんなんですか?」と失礼な質問をしていたことも。そら、聞きたくもなりますよね。

母親が原因で女性不信になったバンコランですが、エトランジュに対しては、そのような姿を見せることなく行為的でもあったので不思議ですよね。

パタリロとバンコランの関係性

パタリロのボディーガードをきっかけに知り合い、ボディーガードの依頼が増え友人関係になっています。だから身分関係なく「アホな子供が王子様の仮装をしているように見える」など失礼なことをパタリロに言ってもバンコランは上司から注意をされることがありません。人をおちょくるのが好きなパタリロにバンコランが一番の被害者とも言えるかもしれませんね!

パタリロが国王となる即位式の時、ビョルンを射殺したバンコランは激しく落ち込み「出来るだけ早く国に帰りたい」みたいなことをパタリロに言ったせいかジェット機に乗せられてしまったり、バンコランがパタリロの夢によく登場するとパタリロ本人から聞いてから「最近、魘されることが多いのはお前がそんな夢を見るからか」と苦しそうにしていました。

ボケと突っ込み、こまわり君と西城君のような関係でバランスがいいですね!


マライヒとバンコランの関係性

恋人になります。一応・・・。アンドレセンの登場で、嫉妬に狂ったこともあり、殺意を表したことで、アンドレセンはビョルンではないことに気付きます。そこはいいとして、バンコランとマライヒの共通点は、思春期に性的虐待を受けていたということです。どちらも不幸な過去があるから一緒になったのかはどうか知りませんが、バンコランのお陰でマライヒは更生したと思われます。

マライヒはバンコランの前でウエディングドレスを着たいなど衝撃的発言をしたこともあって、女装趣味があるとパタリロに決めつけられたことも。ま、誰でもそんなことを聞いたらそう思ってしまいますよね。
ラーケン伯爵からバンコランへと可愛がられて過ごしたので女みたいになったのでしょう!

マライヒもパタリロにおちょくられることも多く怒り狂ってしまうこともあり、バンコランに負けないツッコミも!しかしゴキブリ並の生命力を持つパタリロには無意味。


スターダスト計画の見どころ

原作と劇場版では内容が多少違いはありますが、ギャグをメインに楽しむのであれば問題ありません。そこからロマンスを求めるとかは俺には不可能ですが、BLとか好きな人にはいいのでは?

多分、幼稚園の時、再放送でBLとか知らないままパタリロを見たからお笑い色が強い作品として頭にインプットされているはずですが、青年期に目にしたら見る気がしなかったでしょう!

終わりに

劇場版パタリロ スターダスト計画は、原作と内容が少し変わっている部分もありますが、そうすることでストーリーも綺麗にまとまっているので、見やすいかなというイメージです。また、上記でも書き込みましたが、「フィクション」ということを頭に叩き込んでからギャグを楽しむことを大前提で見る方がいいですね!

Writing by:店員A

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