『THE KING OF FIGHTERS』江坂で生まれたキャラクター達が実写化されていた

2011年にマギー・Q主演で、実写化されていた世界最大規模にして最大水準の格闘大会THE KING OF FIGHTERS
SNKが1994年にリリースした3人1組で行う格闘技ゲームで餓狼伝説、龍虎の拳の世界を舞台にSNKの人気キャラクターオールスター戦であったが、主人公はテリー・ボガードでもリョウ・サカザキでもなく草薙京という高校生であった。




毎年、学ラン姿で登場している草薙京は、出席日数が足りないため留年しているという設定で、オロチ編が完結すると学ラン姿で登場しなくなったので、高校を卒業したのかと思ったが、ネスツに拉致されていたため・・・まだ留年中(笑)
普通に考えたら学校側が、見込みが無いと判断してこの男は退学処分になるのに・・・笑
そんな永遠の高校生をショーン・ファリスが演じ因縁のライバル八神庵をウィル・ユン・リーが演じた。

スキャラクターであり大会の主催者のルガール・バーシュタインはレイ・パークが。

不知火舞役はマギー・Qが主演で、監督はゴードン・チャンが務めたサバイバルアクションである。アメリカ作品だが、制作はカナダで行われた。
本作のキャラクター設定を無視しすぎている実写化されたKOFの主人公は草薙京ではなくマギー・Qが演じる不知火舞である。

不知火舞と言えば、餓狼伝説のヒロインキャラでSNKの看板娘的な存在でありゲーム版のKOFにも毎年出場しているが、主人公という感じではない。それに白人よりもアジアンビューティーという感じの女優の方がリアリティがある。

実写版のキャストだから割り切るしかないと思っていても突っ込みどころが多い。
例えば・・・草薙京、不知火舞どちらも日本人で、八神庵はバンドマンファッションで赤髪なのに対して実写版は全然違うので突っ込みたくなる前に唖然としてしまう。
毎年出場しているテリー・ボガードの職業は永遠のフリーターと言われるほどで、イリュージョンという飲み屋をツケが溜まっており弟のアンディーに「今年こそ就活させてやる」と言われながらも中年になってもフラフラしている生活をエンジョイしていたが映画版のテリー・ボガードは、CIAで働いている設定だったことに驚いた。


作中の中でコートを着て棒を持った男と不知火舞の戦闘シーンがある。この棒を持って戦うスタイルの男は、ミスター・ビッグ?!と思いながら続きを観て何か違和感があった。

この違和感は何だろうと考えながら観ているとミスター・ビッグならタコみたいなハゲでないから、この戦闘シーンに違和感があったのかと解消された。

不知火舞と東洋人男性のキスシーン、イチャイチャしているシーンもあり、この東洋人は原作の恋人であるアンディー・ボガードと思ったが実は八神庵であった。

はぁ!?アメリカ人が日本のゲームを映画化しているという上から目線のつもりか?

日本人を馬鹿にしているのか?と
感情的になってしまいそうだったが、原作があって面白くするために制作したと頭に叩き込み続きを観る。
でも、やっぱり八神庵に関しては赤毛のバンドマンファッションであってほしかった・・・
この二人がボストン博物館に入り、ドレスに身を包んだ女が八神庵に声を掛ける。

三種の神器の一人神楽ちづるだった。

この美術館に大会のスポンサーが
「草薙の剣
「八尺瓊勾玉」
「八咫の鏡」
三種の神器を展示しているとのことで警備体制はバッチリだった。

不知火舞、八神庵、神楽ちづるの三人の会話は三種の神器の内容になり
神楽の「八咫の鏡」は扉の神器
八神の「八尺瓊勾玉」は鍵
この二つがあれば異次元への扉が開くということで
草薙の「草薙の剣」は、解き放てば無限の力を得ると言われ1800年前に別次元へと封じられた悪霊の「オロチ」を斬ることが出来るということであった。
ここも原作と違うと突っ込みたくなる。

草薙、八神、神楽の三名の神器は、彼らの力であり
「草薙の剣「八尺瓊勾玉」「八咫の鏡」は彼らの身体の一部である。実際にKOF2003の三種の神器チームのエンディングで、アッシュ・クリムゾンが神楽の身体の内部から「八咫の鏡」を奪い取ったし、ⅪのエンディングとXIII のオープニングで八神がアッシュに「八尺瓊勾玉」の奪われているシーンがある。その三種の神器を大会のスポンサーが展示しているなんて有り得ない。

途中から原作を再現されている内容も多々あった。
草薙、八神、神楽の力をルガールが奪いオロチを復活させるという目的は、原作と違うが、原作に近い内容にもなっている。
ルガール・バーシュタインと言えば94年、95年の大会の主催者でありSNKの人気キャラクターの必殺技を使うことが出来るが、映画版ではそのシーンは一切ない。マシンガンを乱射するシーンがあるが、いくら極悪人のルガールでもマシンガンを使うのは幻滅してしまう。
弾切れを見計らってルガールを蹴り倒す神楽であったが、倒れた先にあったのは「草薙の剣」であり、そこに目が行った時に神楽はルガールに深く斬り刻まれた。その時、ルガールに飛び込み投げ飛ばしたのは、主人公の不知火舞であった。
やっぱり原作と全然違うので観ていると開いた口が塞がらない。
ルガールが気を失っている間、不知火舞は神楽ちづるを構っていたが、ルガールは意識を取り戻し、その隙に
三種の神器を持って逃走する。八神庵はルガールの後を追い接触することに成功するが、ルガールは八神を同士へと誘うのであった。
八神の答えはNO!
すでにKOFを引退して久しいという八神庵は簡単に組み伏せられてしまう。
ルガールは個室に逃げ込み「草薙の剣」で手の平を斬り、血をすすって「八尺瓊勾玉」をかけた「八咫の鏡」に吹き掛けたルガールは「八咫の鏡」に吸い込まれ、鏡もろとも次元から消失してしまったが、なぜか「草薙の剣」だけは置き去りにしていた。

その理由は、「草薙の剣」が偽物であったからでもあるが、再び、ルガールが現れることをも意味するのであった。
不知火舞は草薙伝承者の草薙柴舟を探すよう、救急搬送中の神楽ちづるから言われ、八神庵は巻き込むことがないよう念押しされる。
「実写でもオロチの血を引く八神と
オロチの接触は危険になるという設定なのか?」
という感じに思っていた時に不知火舞の携帯電話にメールが受信。

差出人はテリー・ボガード。

不知火舞はテリー・ボガードの部下で、
今までの不知火舞の行動はテリーの命令でスパイをしていたという設定だったため途中で観る気が失せた。
更に、草薙柴舟は精神科病棟で、入院中であり何も話が出来ない状態であるということで「原作を無視するのそろそろ止めようか」と突っ込みたくなってしまった。
精神崩壊している人間に草薙の剣がどこにあるのか聞くことなんて出来ないのにタイミング良く原作の主人公・草薙京がやっと登場した。白人のせいか笑いが止まらない。

そうこうしているうちに、
ルガールは異次元から大会をコントロールしており、出場選手達を無差別に異次元へ呼び出し、対戦して命を奪うことにもなる。
ルガールの最初のターゲットは
マチュアとバイスということに驚いた。

原作だと彼女たちはルガールの元秘書という設定であったにも関わらず何かが違う。
また、ゆりカップルにも見えるというよりもゆりカップルである。
彼女たちはルガールに敗れ、マチュアは人質となってしまい、ルガールの言いなりとなったバイスは堕瓏、シェルミー、ラモンが呼び出されたに電話をして大会への参加を呼びかけた。

バイスが電話した人物だが、シェルミーは同じオロチ一族だから良いとして堕瓏とラモンは全く接点がない。
神楽が入院している病室へ
テリー・ボガードがCIAだと言って登場したが・・・
コラー!!と突っ込みたくなってしまった。
職業の設定は置いといて
ルックスがテリーではなく
中年男性としか言えない。
幻滅した。
本作のテリーはルガールを逮捕するために神楽を監視していた等の
設定でもあるが、
戦闘シーンを観ると活躍しているシーンがない。
異次元にワープした
京はルガールに闘いを挑む。
この時の服装は初期衣装風だが、短ランとジーパンという組み合わせ。
ジーパンならせめてネスツ編の衣装にしてほしい。

ルガールとの決戦場所は、和室の様な場所でギースのステージにしか見えない。
更に、その時のルガールの服装もギースみたいであったので、原作をちゃんと知っているせいか頭が混乱しそうでもあった。
草薙京が日本刀で、ルガールがバットを持って死闘というのは、サムライスピリッツの要素を取り入れたのだろうか?

ルガールにボコボコにされている草薙の前に紫の炎を宿した八神庵が現れシュールな死闘シーンとなり、草薙の手によりルガールは燃やされ倒された。
ルガールを倒したことで、マチュアとバイスの洗脳は解け現実世界へ戻り、意味深というより中途半端なラストであった。
吹き替えの声優は不知火舞役に小清水亜美、草薙京役に杉田知和であるが、原作の声優を吹き替えでと考えると不気味な感じがしてしまう。ちなみに、小清水亜美は戦国乙女の足利ヨシテル役も担当している。
オロチ編、ネスツ編、アッシュ編と続き
2016年8月には新ストーリーの
KING OF FIGHTERSの14作目が
PS4ソフトでリリースされる。
Writing by 店員A

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