『珍遊記』 山田太郎=松山ケンイチ×ピエール瀧

珍遊記が初めて読んだのは小学生だった。
少年ジャンプを読むと何て汚い絵だと思うばかりだった(笑)
こんな汚い絵でも漫画家になれるんなら、自分もなれるかもしれないと思った方も多いだろう。
でも、珍遊記を読み出してからいい加減にしろと思われるほど、爆笑してしまい腹を抱えるだった。

西遊記のパロディだというのは、すぐに分かる内容であるが、何で主人公の名前が山田太郎なのか意味不明なのが
余計に面白いといえる。
子供のいないおじいちゃんとおばあちゃんが、畑仕事の休憩中に漫画みたいな展開となって山田太郎が登場。
本当に極悪非道としか思えない山田太郎だが、主人公に対して「超」が付くほど適当過ぎる名前じゃないかと思うばかりだ。
ドラゴンボールが絡んでるのは仕方ないが、山田太郎というシンプルな名前だからこそ覚えやすいということもある。
妖力が溢れて倉科カナ演じる玄じょうに敗れる前の山田太郎をピエール瀧、玄じょうに敗北し妖力を吸い取られ
変身後の山田太郎を松山ケンイチがそれぞれ演じる。

玄じょうは、おじいちゃんとおばあちゃんに太郎の更生のために旅に連れて行く発言しらキレた顔で全て玄じょうのミスだという感じで、太郎を現状を押し付けた。
コミックでは、山田太郎が玄じょうの殺害を企む場面が、多くあったが、実写映画ではそれがなく穏やかに見えた。玄じょうがキレたら半端ない。それを倉科カナが演じても同じなので、安心感みたいなものもあり、落ち着いた僧で済まなくて良かったと思うばかりだ。
原作、実写映画のどちらも山田太郎には、1億円の賞金を懸けられているが、それは変身前(ピエール瀧)の山田太郎であり、変身後(松山ケンイチ)の山田太郎の姿を知る者は、いないのも当然。
人様にあんだけ悪いことをしたら1億円という賞金を懸けられ、賞金首からも命を狙われる山田太郎だが、戦闘力に関しては人間を超えている。ギャグ漫画の世界の戦闘力なので唖然すること場面が、コミックでは多かったが実写映画でも同じである。
酔っ払いの中村泰造(温水洋一)と死闘を繰り広げて、中途半端な感じで珍遊記は終了となってしまうが、意外にもまとまっている感じがするので、楽しい実写映画だと言える。
後60分ほど長かったらどんなストーリーになっていたのかなど、考える人はいただろうか?
珍遊記にそれを求めてはいけない!

個人的には、厳しい現代社会で生きていくために息抜きとして、実写映画の珍遊記を楽しんでほしいと思っている。

Writing by:店員A

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