『羊の木』 お土産のない映画

今回は現在公開中の邦画「羊の木」について書かせていただきます。
私、関ジャニ∞ファンでして、
錦戸亮さんが主演するとお聞きし、
公開初日に見てまいりましたー!

では感想を・・・

と、そのまえに・・・
私は映画を見ると
何か感情をお土産として持って帰りたい。
そう思うんです。
それは喜怒哀楽なんでもいいんです。
そのお土産の感情が濃ければ濃いほど、
わたしは「良い映画だった。」と思うんです。
そして薄ければ薄いほど
「あまり良くなかったな。」と思うんです。
なんならお土産がないときが
一番後悔するんですよね。
そのお土産がなかった映画がこちらでした(笑)

そもそも、予告であれだけ盛り上げたのが
この映画の戦略ミスだと思います。
予告だけだと
「日本の未来がかかってる画期的プロジェクト」
「ある港町に見知らぬ男女6人が」
「元殺人犯」
と謳われるとこちらも期待をして見に行くんです。
特に私は、こういった類の映画は
何度か見た事あったので、
それなりにドロドロしたこう
「憂欝」な感情を持って帰れると期待して
映画館に足を運んだんですよね。

キャストも豪華で
北村一輝
優香
市川実日子
松田龍平
など、実力派の方が多くてそれも期待した理由の一つだったんです。

にもかかわらずだ!!!
にもかかわらずなんだこりゃ!!

この今でもモヤモヤする感じ!!!(;一_一)


ざっくり話を説明させていただきますね。(うろ覚え)\(^o^)/


ネタバレ注意
月末一(つきすえ はじめ)【錦戸亮】は、
魚深(うおぶか)市という港町の
市役所の公務員(?)をしており、
ある日、上司から一に、
「新しい住人を迎えに行ってくれ」といわれます。
一は最初、何も疑うことなく移住してくる人を迎えに行きます。
しかし、一人、二人、と迎えに行っているうちに、
違和感を覚えます。
待ち合わせの場所に行くと、
移住する人に付き添いがついていることや、
その移住する人々の
行動、言動がおかしいと思い、
上司に「あの人たち何なんですか」と聞くと
「元殺人犯」だと明かされます。
これは政府の要請であり、
「元殺人犯」を受け入れ、
「元殺人犯」たちが
大人しくそこで溶け込み生活をして生きていけるか。
という実験の様なことを魚深市は
秘密裏に受け入れたのです。
そのため一は「周りには言うな」と言われ、
戸惑う気持ちを抑えられないまま、
引き続き、移住してくる「元殺人犯」を迎えにいきます。
男女合わせて6人の「元殺人犯」が小さな港町に移住してきました。
そんななか、
同時期に一が片思いをしている
石田文【木村文乃】が仕事を辞め、
千葉から魚深市に帰ってきます。
そのことに喜ぶ一。
同じ趣味であるバンドもまた再開します。

そんななか、
6人の「元殺人犯」のことも気にかける一。
6人の「元殺人犯」と会話していく中、
浮き彫りになって行く6人の性格。
皆順調に「元殺人犯」を隠して生きていたのですが、
ある日事件が起こります
港で暴行された死体が発見されるのです。
一は当たり前のごとく6名のだれかを疑います。
一は周りに言えないことから、
心にしまっておくのですが、
役所の後輩が上司と一の様子に気付き、
6人のことを調べて
「どんな殺人を犯したのか」
を一に教えるのです。
一はそれを知り、様々な感情に振り回されます。

そんな事件があったなか、
魚深市のお祭り「のろろ祭り」が行われるため、
様々なところでお祭りの準備がされていました。
「のろろ祭り」の準備にはもちろん一も参加していました。
準備をしている最中、
一を一番慕っていた
「元殺人犯」宮腰一郎【松田龍平】が現れ、
港の岬にある像を指差し
「あれはなに?」と聞きます。
すると一は「あれはのろろ様だよ」といいます。
「のろろ」とは魚深市に伝わる海から来た悪霊のことで、
昔からの生贄として岬から二人が身を投げると、
一人は助かり、
一人は生贄として死ぬという伝説があり、
その「のろろ」を魚深では祀っていたのです。
魚深では「のろろ様を見てはいけない」という言い伝えがあり、
港に祀ってある「のろろ」の像を魚深市民は見ようとしません。
しかし、じっと「のろろ」を見つめる宮腰。
それに対し、「あんまり見ちゃいけないんだ」と一。
それでもじっと「のろろ」を見つめる宮腰。
そして「のろろ祭り」当日。
「のろろ祭り」に集まる人々。
そして「元殺人犯」6人もまた祭りに参加していました。
お互い「元殺人犯」だとは知らない6人。
しかし、中には雰囲気で察するものも・・・。
のろろ祭りは「のろろ様」に扮した人を先頭に、
白い服を纏った人が
20人ほど並んで町中を巡回します。
その際、町の人々は家の中に入り、
家の中の電気を消します。
その巡回には宮腰、
そして同じ「元殺人犯」杉山勝志【北村一輝】も参加していました。
杉山は宮腰を同じ「元殺人犯」だと感じとり、
「手を組もう」と宮腰を勧誘します。
しかし、宮腰はそれを断ります。
のろろ祭りが終わり、ある日のこと、
しばらくして、一と後輩は宮腰への「罪状」に違和感を覚えます。
宮腰は過剰防衛により刑務所に入っていましたが、
過剰防衛で刑務所に入るのは珍しい事で、
調べていくと
宮腰は未成年の頃にも人を殺していたのです。


そんな中、魚深市に一人のお爺さんが現れます。
そのお爺さんの手には
「のろろ祭り」を取り上げられた新聞が・・・。
その新聞にはでかでかと杉山、
宮腰の顔が写っていました。
その新聞を片手にお爺さんは
宮腰を探し回ります。
実はお爺さんは宮腰が、
殺した被害者の家族だったのです。
宮腰を探す内にお爺さんは杉山と出会います。
杉山は宮腰の場所をすんなり教え、
宮腰はそのお爺さんと揉み合いになり、
お爺さんを殺してしまいます。
その姿をカメラに撮影する杉山。

杉山は宮腰の弱みを手にし、
再度手を組もうと勧誘するが、
宮腰は拒否。

それどころか・・・

なんと杉山を殺してしまいます。
そこから宮腰がヒートアップ。

そんな宮腰が文と恋人関係になってしまいます。
一はショックを受け、
思わず文に
「宮腰くんは人殺しなんだ」と告白してしまいます。
そのため文は宮腰と破局。

一は宮腰に謝ります。
一が「ごめん」と謝ると宮腰は
「それって友達として謝ってるの?それとも仕事として?」と問います。
一は「友達として」と答えます。
すると、宮腰は「ならいいよ」と許してくれます。

それから数日がたち、
宮腰は一の家に訪れ夜遅くまで家に居座ります。
すると、宮腰は突然一に「港の岬に一緒に行こう」と言いだします。
それと同時に、
一の知らないところで文に
「一と港の岬に行くから文もきなよ」と電話をします。
動揺しながらも宮腰の車に乗せてもらい岬まで行く一。
そして危険を察し、警察を呼び、岬へ向かう文。

岬に着いた一と宮腰。
宮腰は夜中で風が強いにも関わらず、
岬の崖の方まで歩いていきます。
一は「危ないよ」と言いつつも宮腰を追いかけます。

そして崖で宮腰は

「二人でここから飛び降りてどっちが生きるかやってみないか」

と提案します。一はもちろん断りますが、
宮腰は無理矢理一と海へ飛び込みます。
その瞬間を岬に着いた文は目撃。
文は「つきすえー!!」
と叫びます。

海から出て来ない二人・・・。
しばらくすると宮腰が水面から顔を出しました。
自分が生き残ったと少し嬉しそうな宮腰。
しかし、その瞬間、
岬に祀ってある「のろろ」の像の頭が崩れ落ち、
宮腰に直撃。宮腰は海に沈んで行きました。
その直後水面から一が現れ、
無事一は生きて帰ってくることができました。

その後残った「元殺人犯」の4人はそれぞれ新たな人生を歩んで行き、
一や文たちも日常を取り戻す。

というお話でした。
これでもざっくりです。

もっとお話しすると、
元殺人犯4人のこととかも
取り上げなくてはならなくなってしまうので、
めっちゃ長くなるんです。
なのでざっくり主軸だけ話しました。

とりあえず、
ううんーこうハラハラ?ワクワク?ドキドキ?
みたいな波がないなーという印象を受けました。

しかし良いとこもありましたよ。(*^_^*)

錦戸亮さんの演技力がすごかったです。
なにがって、あれだけイケメンじゃないですか、
なのに、「市役所の人」「小さな町の人」っていうのを感じさせる
演技というか雰囲気を出すのが
めっちゃ上手い。
オーラを抑えた感じの
演技には本当に感動しました。

また、「元殺人犯」6名の個性的過ぎる
キャラクターもとても良かったですよ。

ただ松田龍平さんのキャラクターがこう、
いかにも殺すよね?って感じの人だったので
「やっぱりな」感が強かったですね。

あと優香さんが演じる太田理江子は
一のお父さんを介護するうちに好きになっちゃって、
最終結婚したいまで
言いはじめてて濃厚なキスシーンとか
結構いやらしいシーンあって、

あれはちょっと・・・
私は顔を歪めてしまいました。(;一_一)

なんだろうなー
内容が残念なのに、
キャストは豪華っていう・・・
「スーサイドスクワット」を思い出しましたね。

こうして感想を書いていても、
こうなにも感じない映画だった。

期待せず行くと面白かったのかもしれないですね。

私は面白い映画だと2回は映画館に見に行くし、
パンフレットも買うんですが、
この映画に関しては
2回目もないしパンフもいらんかなーって感じでした。

もっと濃厚な内容であってほしかったわ!!(-“-)



Writing by:店員B

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