『オバタリアン』 平成元年の流行語大賞金賞!


竹書房から堀田かつひこ氏が「オバタリアン」という漫画を連載した。中年女性=オバタリアンという印象だったが、小学生の俺はどうしてもギャグにしか思えなかった。オバタリアンというタイトルの映画はないが、オバタリアンという感じの女性が出演している映画、ドラマは日本にいくらでもある!

平成元年の流行語大賞金賞に選ばれた当時は30歳からオバタリアンという感じであったが、今はそんな感じさせないということを某サイトで書き込んだことがあった!


平成元年の流行語大賞金賞に選ばれたせいか、オバタリアンがスーパー、デパートで買い物する時は、タイムサービスを逃さないだけでなく新しく入荷した食品を怒りながら商品棚から物色しているシーンも多々・・・それは誰でもやると思うけど、怒りながら買い物されたら他の客が怖がると思いませんか?

当時、アニメ放送もされて爆笑してしまいコミックも買って読むほどハマってしまった!
今、思えばだけど、どちらかというと小学生ではなく大人向けの作品に近い感じがする。何で小学生がオバタリアンというコミックを買って爆笑していたのか客観的に見ると痛い子になるが、ツボに思えたシーンが多かったから止められなかったのだろう。

今はオバタリアンというワードを使う人はいないだろうけど、平成元年の流行語大賞金賞に選ばれたのですよ!もうすぐ平成は終わります!平成元年の時、自分は何をしていたのか考える機会でもあったので、平成元年当時のオバタリアンに触れていきます。

※当時は、こんな女性もオバタリアンになるんだなと思っていたけど・・・今はそんなの感じさせない子が多いよなぁ!



オバタリアンという存在って何だろう?

オバタリアン1巻の最後にはオバタリアンチェックというコーナーがある。それに当てはまれば、オバタリアンの度合いが出るという内容で、50項目中3段階で評価していく。
時代劇が好き、ズボラである、とにかくうるさいなどの項目があった。これに自分の彼女、嫁さん、母、妹、姉と身近な人から会社の同僚までチェックが出来る。堀田かつひこ氏のオバタリアンチェック度が全てであるとは言い切れないが、平成元年の流行語大賞金賞に選ばれた人が作った項目なので当時は説得力があっただろう。それが時代の流れとともにオバタリアンというワードは忘れられていった。


オバタリアンの行動でよくあるのは長電話だ。話が弾んだらそうなっても仕方ないけど、当時だったら電話代が・・・今だったら無料通話アプリLINE、メッセンジャーなどがあるので、いくら長電話しても電話代が発生しないのは21世紀を感じてしまう。

モンスターだと思ったのは週刊誌がなかったという理由で、思春期の子供の日記を勝手に読んだということであった。誰でも自分が知られたくないこと、人には言えない悩みなどが書いた日記を勝手に読まれたら親でも怒る。でも、オバタリアンは週刊誌がないと言い切ったのだった!

持論だが、思春期の息子を持つ母親が、息子の部屋を掃除して夜中にこっそり起き出して楽しむ映像作品や雑誌を机の上に置いたらオバタリアンだ!


オバタリアンも懺悔する!?

平成元年の流行語大賞金賞に選ばれたオバタリアンと言われる女性は30代からであった。オバタリアンが教会で懺悔するシーンがあって、懺悔しに来たオバタリアンに対して、神父さんは「あなたが?!」と驚きを隠せないリアクションだったのだ!
オバタリアンと言われる年齢の女性全てが、自分を正当化して厚かましい性格ではないけど、父が「母さんはお前らが生まれて性格が変わった。強くなりすぎた」と哀愁漂う姿で言っていたことを今でも忘れない!

懺悔の内容はコミック、アニメからの紹介になるが、下記を参照してもらいた!

1・電車で割り込みをした
神父さんは譲り合う心が大事だと言ったのにも関わらず、オバタリアンは「座席が1つしかなかったから仕方なかった」と自己防衛をしながら怒鳴ったのだった。そこまでして座りたい?と思うシーンはコミックだけでなく日常でも目にした人は多いだろう。割り込みはしなかったが、大声で「そこ取った」と空いている座席に指をさして譲ろうともしないオバタリアンもコミックで中に登場した。妹が言っていた。女性信用車両はオバタリアンみたいなのばかりだと・・・その日がそうであって、実際は知りません。ちゃんとJRがデータ取ってたらいいのにね!

2・近所の猫に石をぶつけた
神父さんは驚きながら生き物は可愛がらないといけない的なことを言ったのにも関わらず、オバタリアンときたら・・・自宅の庭でその猫が排泄をしたからと怒鳴って自己防衛!
これに関しては、飼い主に報告して今後そういうことがないようにしてほしいと言えばいいだけなのに怒らしたら誰も止められないのか?!

3・運転中、いきなり車線変更した
危険なことだし人のことを思いやることが大切だと神父さんが言った瞬間、オバタリアンは、「急に気が変わることもあるでしょ」と怒鳴って自己防衛。オバタリアンの懺悔は自己満足で、神父さんは、懺悔しに来たオバタリアンに対して「好きにして下さい」と諦めた感じで、十字架に向かって後から懺悔していた。

堀田かつひこ氏は、オバタリアンの心に天使と悪魔だけなく弁護士もいると述べていた。その結論は、オバタリアンは自己防衛の塊であるとうことだったのだ!



オバタリアンは二度死ぬ?!

オバタリアンが地獄に落ちたことを想定した話があった。食べ物が喉に詰まってこの世を去ったオバタリアンは、地獄に落ちてしまい罰を受けることになる。閻魔様はオバタリアンに鬼たちの世話役をやらせるが、おにぎりを作らせれば釜の中から米を大きく丸めて針山から落とす、洗濯をするように命じられると全自動の洗濯機でないと嫌だとか言い出し、鬼たちは地獄の秩序が滅茶苦茶だと閻魔様に泣いて訴えるほどだった。最終的には地獄で労働組合を結成し、一日四食と週休二日を要求するデモまで!


ブラック企業の経営者なら退職金出すから辞めてくれと泣いて頼みそうだと思ったよ!

結局、オバタリアンは地獄から追放されて生き返る!

俺は気が弱い性格なので、これぐらい厚かましいことをしても罰は当たらないとオバタリアンに教えられた気がした!


終わりに

平成元年の流行語大賞金賞に選ばれたオバタリアン。堀田かつひこ氏は、どういう気持ちで書いたのか知らないが、小学生の時に電車の座席でオバタリアンを読んでいたら隣のおばちゃんが目ん玉大きくして覗いてきたことを思い出した。あのおばちゃんもオバタリアンの部類に属するだろう。でも、気が弱い人はオバタリアンという作品を見て、オバタリアンというモンスターの強い部分だけを吸収してもらいたい!


ガキの頃は爆笑してただけのに今になって真面目に考えると思わなかった・・・平成元年の流行語大賞金賞に選ばれたことだけはある!

Writing by:店員A

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